奥羽山脈を臨む田んぼで作る酒米③まもなく稲刈り!!
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プロジェクトの募集が終了しました。
2024/01/11花巻市石鳥谷町滝田で酒米専門農家を営む≪岩手・花巻 さっち a beautiful farm≫の髙橋亮介さんをご紹介します! 第三弾の今回は、稲穂が大きくなりだんだんと黄金色になってきた田んぼの様子を取材しました。 第一弾はこちら→ https://smout.jp/plans/11374 第二弾はこちら→ https://smout.jp/plans/11793
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今年は農作物の生育がいつもより早く、お米も例外ではありません。 8月の中旬に取材に伺いましたが、もうあと20日くらいで稲刈りが始まるよ!と仰ってました。例年であれば、9月中旬~下旬くらい。 収穫時期が早まると、どういったことが起こるのでしょうか?
まず、刈り取りが前倒しになるので準備する時間が短くなります。 稲刈りのための道具や機械を掃除します。去年の稲刈りの後にきれいにしてしまっておきますが、一年経つとどうしてもほこりや汚れなどついてしまいます。
そして適期に刈ることで、胴割れ(お米の内部が割れること)を防ぐことができますが前述の準備ができていなければ適期を過ぎての稲刈りになり、お米の品質が落ちてしまうそうです。 割れたお米は日本酒にした際に雑味が出てしまいます。 胴割れ防ぐために田んぼに水を張っておくタイミングと、稲刈りがスムーズに行えるように水を抜いて土を乾かしておくタイミングを見極めなければいけません。 土も、場所によって水はけが違うのでそれぞれ考慮する必要があります。
機械で稲刈りをする際にほかの植物が混ざらないよう、日々の草刈りも欠かせません。 よく田んぼに生えているイヌビエは稲よりも背が高く、コンバインがイヌビエを高さの基準としてしまい稲穂が脱穀されずに収量が減ってしまうのだそうです。
蔵元さんが直接お米の様子を見に来られることも。
髙橋さんの酒米を使って日本酒をつくっている西日本にある蔵元さんがお米の出来具合を現地まで見に来られるそうです。 同じ品種でつくっていても、毎年味は変わるものです。 気温が高いとお米はかたく、雨が多いとやわらかくなり、日本酒の味に影響があります。 蔵元さんが見に来ると、髙橋さんも作り手として気合いが入ります。
収穫が終わると、検査場へお米を持っていきます。検査を受け、農協へ出荷する方法と検査だけ受けて自分たちで出荷をする方法があり、髙橋さんは後者です。 大変ではありますが、自分の名前で届けることができます。
さて、今年のお米はいつ頃日本酒として飲むことができるのでしょうか。 髙橋さんのお米で作った日本酒は多くが仕込んでからすぐには発売せず、頃合いを見て発売します。 酒質によるものですが、亀の尾(品種)で仕込んだお酒は一定期間寝かせてからの方が飲み頃になるそうです。 私はてっきり開栓してからはすぐに飲まなければ劣化してしまうものだと思っていましたが、開栓後も保存温度次第で熟成が進み、味の変化が楽しめるとのこと。(直射日光が当たるとメルカプタンという物質が発生して味が落ちてしまうので、暗所がいいそうです。)
農業を始めたい方へメッセージ
髙橋さんから、農業を始めたい方へメッセージをいただきました。 「お米を作ってから出荷までのプロセスをまず考えてください。どこに売るのか?どうやって売るのか?やりたい農法を先に決めてしまって辞めていく人を何人も見てきました。こだわりも大切ですが、生活をしなければいけません。」 農業は始めてすぐに収入が得られないこともあります。計画を立ててみましょう。
また、花巻市ではワンストップ就農相談窓口もございます。 https://www.city.hanamaki.iwate.jp/business/norinchikusan/1008477/1009332.html
次回は収穫の様子を取材に伺う予定です! 田植えとならび大変な時期ですが、見に来てね♪とお呼びいただきました。 髙橋さん、いつもありがとうございます!
執筆者:花巻市定住推進課 菅崎
このプロジェクトの地域
花巻市
人口 9.32万人
菅崎 小夏が紹介する花巻市ってこんなところ!
【花巻市】岩手県のほぼ中央に位置し、花巻空港や新幹線の発着駅があり、交通の便も優れています。 岩手県の県庁所在地である盛岡へも電車や車でスムーズに移動できます。 おいしいお店が多い市街地から少し離れると、気持ちの良い自然を味わうことができます。
花巻・大迫・石鳥谷・東和の4地域で景観や雰囲気も異なりますので、 自分に合った地域が見つかるかもしれません。
このプロジェクトの作成者
千葉県出身、今まで住んだことのある地域は京都・大阪・東京です。 2020年1月にIターンで岩手県花巻市に移住してきました! 花巻市に興味がある方、移住してみたい方を移住者の目線でサポートしてまいります。