【金沢市地域おこし協力隊募集!】海のまちで子どもたちが学ぶ場づくりに挑戦しませんか?
募集終了

金沢市は、人口約46万人の北陸最大の都市で、市の中心部は兼六園、近江町市場、金沢21世紀美術館などがあり、歴史・伝統・文化の息づく観光地として知られています。

一方で市の周辺部には古くからの住宅や農地、海、山など様々な風景が広がっており、それぞれの地区で育まれた独自の歴史・文化は、多様な地域コミュニティによって支えられています。

今回、金沢市の周辺部にある「金石(かないわ)地区」で、豊かな地域資源を活かした「自然・歴史・文化を活かした子供たちが学べる場づくり」を地域とともに進めていける方を募集しています。

「城下町金沢 海の玄関口」での子どもたちが学ぶ場づくり

今回協力隊を募集する「金石(かないわ)地区」は、金沢市中心部より北西に約7kmにある海に面した地区です。

古くから城下町金沢の海の玄関口として栄え、今でも当時の建物が残る港町の風情や文化が感じられる地域です。
また、古くからの市街地でありながら、夕日が沈む砂浜や川、海風からまちを守るために手入れされてきた森など、多くの自然が残っています。

ただ、その金石地区も人口減少に直面しており、特に子育て世代の減少が大きな課題です。

そこで、子育て世代に選ばれるまちを目指し、地域の若手有志たちがまちづくり団体「かなラボ」を立ち上げ、様々なプロジェクトを行っています。
現在、まちの自然・歴史・文化を活かした子供たちが学べる場づくりを進めようとしており、それを推進・実践できる人材を求めています。

子育て世代が集まる活気あるまちを目指して地域とともに取り組める意欲のある方の応募をお待ちしています。

【まちづくり団体「かなラボ」について】
金石地区の発見、発信、未来への仲間作りをコンセプトに、金石の食・文化・人・歴史・自然・暮らしなどを内外に発信し、その魅力を伝えていくまちづくり団体です。
2020年に「金石・大野まちづくり協議会・金石部会」から「かなラボ」へ名称を変更し、金石の方々と共に、楽しい町を目指して活動しています。

○主な活動
 ・かないわこみち
   おいしい・たのしい・おもしい(金沢弁で「面白い」)をテーマに金石の食・文化・体験ができるイベント。
   2018年より開催。

 ・かないわレシピ
   消えゆく金石の食文化を守り、次世代へ受け継ぐ活動。
   聞き取り調査、実演会などを実施し、2021年小冊子「かないわレシピ」を発行。

 ・かないわ会議
   金石の未来について、世代を超えて語り合う企画。2021年から開催。
   対象を絞った“かないわミニ会議”“かないわサロン”も開催。

海の玄関口金石港 現在は主に漁業に使われています

海の玄関口金石港 現在は主に漁業に使われています

古くからのまちなみが残る歴史ある地区です

古くからのまちなみが残る歴史ある地区です

地域色豊かな学びづくりに興味がある方を探しています!

【活動内容】
(1) 金石地区の自然・歴史・文化を活かした学びの場づくりの推進・実践
(2) 地域団体「かなラボ」での地域イベント運営協力や情報発信
(3) 地域活動への参加(町会、青年会、祭り等)
(4) その他金石地区の活性化につながる活動

【こんな方に出会いたい!】
・地域の自然・歴史・文化を活かした教育に関心がある方
・様々な関係者と調整し、プロジェクトを進められる方
・地域に積極的に溶け込もうとする意欲のある方
・地域の方々と一緒に楽しく活動できる方

【必須条件】
・3大都市圏をはじめとする都市地域から生活の拠点を金沢市に移し、住民票を異動できる方
・地域おこし協力隊として1年以上活動できる方
・普通自動車運転免許証を所有している方(AT限定可)
・パソコンの基本操作ができる方
・地方公務員法第16条の欠格情報に該当しない方

募集条件

【任用形態】
委嘱(金沢市との雇用関係なし)

【報償費】
月額233,000円(年間2,796,000円)
※活動に支障がない範囲で兼業可能

【任期】
令和6年4月1日~

【活動時間】
概ね1週間40時間

●応募締切
 令和5年11月30日(木)※消印有効

●詳細・応募方法(金沢市HP)
https://www4.city.kanazawa.lg.jp/soshikikarasagasu/chiikiryokusaiseika/gyomuannai/chiikiokosikyouryokutai/24906.html

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金沢市地域力再生課
プロジェクトの経過レポート
2023/11/08

協力隊受け入れ団体の「かなラボ」所長の観田さんにお話を伺いました!

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今回は、地域おこし協力隊の受け入れ団体である かないわまちづくり研究所「かなラボ」 所長の観田さんにまちへの想いやかなラボの活動についてお話を伺いました!


―観田さんは、金石地区のご出身ですか?

そうです。江戸時代の末期に私の先祖が当時商業が活発だった金石で一旗あげようと移り住み、木材業を営んだのがはじまりで、それから代々金石に住んでいます。現在は私の夢であった建築業に業種を変えて、住宅の設計・施工の会社を営んでいます。

―観田さんから見て金石地区はどんな場所ですか?

金石は古くから北前船の寄港地で、多くの豪商と呼ばれる人たちが生まれました。今でも当時の建物や当時育まれたお茶・詩吟・謡などの文化が色濃く残っています。昔は木材の流通・加工や漁業で非常に栄え、たいへん活気があったと聞いていますが、流通の主役が船から鉄道や自動車に代わるにつれて長い年月をかけて少しづつ事業を営む方やお店が少なくなり、今では少子高齢化も進んでいます。
ただ、その中でも、お祭りをはじめとした昔からの伝統・文化が大切にされており、そういった機会を通じて人との強いつながりを感じられるまちだと思います。

―金石の人ってどんな人が多いですか?

昔からの港町なので、古くからいろいろな場所から人を受け入れてきた歴史を持っています。地区内にある「新潟町」「越前町」「松前町」などの地名はその名残です。そういったこともあり、「新しいもの好き」な側面があると思います。
一方で、人とのつながりが強いので、外から来た人からは昔ながらのコミュニティに入りづらいといったお話をいただくこともあります。そのため、この「かなラボ」をはじめ、新しく来られた方と地域の方が一緒になって活動できる場をつくり、金石の魅力をもっと磨いていく活動をしています。

―「かなラボ」のお話がありましたが、立ち上げた経緯を教えていただけますか?

元々は2017年に当時の金沢市の副市長から、「兼六園や21世紀美術館などの中心部だけではない金沢の魅力を発掘するため、独自の歴史・文化が残る金石の若手でまちの活性化を考えてみてはどうか」とのお話があり、有志5人で始まったのが最初で、現在までボランティアで活動しています。
最初は何をしていいかもわからず、試行錯誤の連続でした。また、一言で「まちの活性化」と言っても範囲が広いので、どのように活動をすすめようかを皆で話し合いを続けました。

―その中で、かなラボが掲げる「地域のブランディング」という話が出てきたのですね?

そうです。金石地区は古くからのお寺や建物が多く残っていますが、中心部にあるひがし茶屋街や長町武家屋敷などのように建物が連なっているわけではなく、多くの観光客を呼べる場所ではないと思います。むしろ活動をして気づいたのが、私もその1人だったのですが、そもそも地元の人が金石のことをあまり知らないということでした。ですので、例えば古くからの建物を使ってコンサートをしたり、子どもさんたちに向けて金石のことを知るワークショップをしたりと、地元の資源をうまく活用して「日常の中に非日常の場をつくる」ことが大切だと感じています。その中で、子どもさんや若い方に気軽に金石に来て魅力を感じていただき、一緒に楽しめるような場をつくることで、古き良きものと新しいものが融合した「バランスのよいまち」を目指していきたいと思っています。

―かなラボの現在の活動を教えてください。

今一番のメインとなっている取組は「かないわこみち」というイベントです。金石のお寺や町家でいろんなワークショップをしたり、自分が作ったハンドメイド品の販売などを通じて、いろんな方が金石のまちを散策し、交流し、金石のことを知っていただくイベントで、昨年は9月に実施しました。
また、かなラボのメンバーであるお寺の住職さんを中心に「かないわレシピ」という取組も進めています。これは金石地区に伝わるレシピを後世に残そうという取組で、住職さんが地域のお宅を周っているときに、それぞれの家で独自に伝わるレシピが多くあることに気づかれたことから始まりました。海のまちということもあり、金沢の中心部とはまた違った食文化が形成されてきたんですね。そこで住職さんが地域のおばあさんに2000件以上ヒアリングをして収集した地域に伝わるレシピを200種類に集約し、2年ほど前に冊子にまとめました。現在では地元の小学校の調理実習でもこの「かないわレシピ」を活用してくれたり、「かないわレシピ」にまつわるお話を地域の公民館などで行うなど、活動が広がりつつあります。
「かないわタルチョ」という活動も実施しています。タルチョとは、チベットに伝わる祈願旗のことで、参加者がタルチョに願いごとを描いて、風に乗せて金石地区を彩るものです。これは海に近く、松林もある金石は風を感じることのできるまちだと「かなラボ」のメンバーが感じたことから発案し、実現したものです。

―様々な活動をされていますが、観田さんの「かなラボ」の活動への想いや、協力隊として来ていただきたい方について教えてください。

皆さんによく「活動のゴールはどこですか」「活動のビジョンは何ですか」と聞かれることがありますが、「かなラボ」としてのゴール・ビジョンは活動されている方1人1人が持っているものだと思っています。
これはかなラボの活動ではないですが、地域の方がランニングされるランナーのための無料休憩所を作る活動をしています。規模は大きくないですが、今では賛同する仲間が多く集まり、ランナーにも大変喜ばれています。
また、先ほどの住職さんも、月に1回お寺で金石の文化・伝統についてお話をする活動を行われています。
皆さんがそれぞれの想いで始めたことを応援し、広げていくことがとても大切だと思っています。そういった活動が広がる中で、今まで自分だけでは見えなかった新たなまちの魅力が見えてくると感じています。そのつながりが広がることが、「まちづくり」ということなのかなと思っています。
最初はなかなか結果が出ないこともありますが、継続することが大切だと思っていますし、それを応援していくのが私たちのスタンスです。私たちをはじめ地元の方と一緒に何かを作り上げ、楽しさや喜びを共有できる方に来ていただきたいですね。


観田さん、ありがとうございました!
金石地区の地域おこし協力隊は11月30日(木)まで募集しています!

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金沢市
金沢市地域力再生課が紹介する金沢市ってこんなところ!

金沢市は石川県の中心部にある人口約46万人の「歴史と文化のまち」です。
金沢城や兼六園などの歴史的な名所から、現代アートのメッカである21世紀美術館まで、多彩な観光スポットが点在しています。
加賀百万石の城下町として栄えたまちであるとともに、江戸時代から400年以上にわたって戦争や大きな災害を受けていないため、古くからの建物が多く残っており、江戸から令和までの建物が1つのまちに立ち並んでいる風景は金沢の大きな特徴です。
また、金箔工芸や加賀友禅などに代表される多様な伝統工芸・文化は行政だけでなく、企業・地域コミュニティなど様々な組織・人々によって歴史を超えて守り伝えられており、そのような人々こそが金沢の魅力であり強みです。

【中の人】
金沢生まれ、金沢育ちの30代男性。
首都圏の大学を卒業後、地元に戻り市役所に入庁しはや十余年。
妻とともに現在7歳の娘と3歳の息子の子育てに奮闘中。
趣味はハンドボールと居酒屋巡り。

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