奥羽山脈を臨む田んぼで作る酒米[最終回]収穫とこれから

花巻市石鳥谷町滝田で酒米専門農家を営む≪岩手・花巻 さっち a beautiful farm≫の髙橋亮介さんをご紹介します!
いよいよ最終回、奥羽山脈を見渡せる絶景の田んぼの稲刈り作業を取材しました。

第一弾はこちら→
https://smout.jp/plans/11374

第二弾はこちら→
https://smout.jp/plans/11793

第三弾はこちら→
https://smout.jp/plans/13175
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8月中旬に前回の取材をしてから一か月半が経ち、「もうそろそろ収穫作業が終わるよ~!」とご連絡をいただきました。
この取材は10月上旬に行ったものです。

4条刈になったコンバインで収穫していきます

コンバインはわかるけど、4条刈ってなんだろう?
「条」とは、列のことで「4条刈」は一度に四列の刈り取りができるそうです。
小さければ小回りが利くけど一度に刈れる量が少ない、大きいとたくさん刈り取れるけど動きが大きい、などそれぞれメリットデメリットがあります。

高橋さんは今年から4条刈のコンバインを導入しました。
大きくて馬力もあって、張り切っていたところ、悪条件の田んぼでシーズン早々に故障したのだとか。修理が終わるまでの期間、作業ができずもどかしい気持ちで過ごしたそうです。
稲刈りは天気、田んぼの乾燥具合、機械が揃わなければ大変な作業になるのですね。
せっかく晴れてても始められない…なんてこともあるでしょう。
準備や段取りが大切だということがわかりました。

また、コンバインは田んぼの中をどうやって動くかで効率が左右されるそうです。
あぜ道から田んぼに入る角度や、次の田んぼに移動するための出口など考慮することで、稲刈りをスムーズに行うことができます。

4条刈コンバイン

4条刈コンバイン

天気が良く絶景でした

天気が良く絶景でした

稲刈りが終わって、これからの作業は?

稲刈り→脱穀→乾燥→籾摺りの作業、そしてコンバインなど農機具の清掃・メンテナンスを行います。
髙橋さんが使っているコンバインは稲刈りと脱穀が同時に行えるタイプ。
コンバインに溜まった籾をトラックに移します。
乾燥機のある場所に運び、籾の水分量に合わせた適切な設定で乾燥を行います。
半日以上かかるときもあるため、前の乾燥が完了するタイミングに合わせて次の稲刈りをする必要があります。

籾すりした玄米を30kgの袋に詰めて、検査場に持っていきます。
私は30kgの米袋は岩手に移住してから初めて見ましたが、本当に重たいんです!
これを何十、何百…と運ぶ作業はどれほど大変だろうか…と思います。

検査を終えたら、いよいよ出荷。
春の田植えから取材させていただいたこともあり非常に感慨深いです。
全体を通じて、髙橋さんから教わったこと。
たくさんありますが一番印象に残っている言葉は「田植えや稲刈りはイベントで、普段の草刈りや水の調整など日々の管理がとても大切。」ということ。
大きく実った穂を見て一朝一夕ではこんなにはならないんだ、と春から見てきたからこそ理解できました。
そして段取りが非常に重要で、場所・収量・天候・面積・人手・育ち具合などなどすべてを考慮しています。
あとは、助け合える存在がいること。お米に限らず農業は人手が必要な時が随所にあります。髙橋さんのもとへも助っ人が来ていました。機械を直してくれる人、農作業のサポートをしてくれる人、情報提供してくれる人、多くの方と関わりながら作り上げていくものです。
コミュニケーションが大切です。

***

田植えから稲刈りまで取材させていただいた≪岩手・花巻 さっち a beautiful farm≫の髙橋亮介さん編は今回で最終回です。
農業・お米・日本酒のことを知らなかった私にとても丁寧にたくさんのことを教えてくださりました。本当にありがとうございました。
農業を始めたい方、日本酒専門のお米に興味がある方、ぜひ第一回からご覧ください。
https://smout.jp/plans/11374

稗貫川近くの田んぼもあります。鮭が遡上するそうです。

稗貫川近くの田んぼもあります。鮭が遡上するそうです。

コンバインから軽トラへ籾を移します

コンバインから軽トラへ籾を移します

執筆者:花巻市定住推進課 菅崎
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菅崎 小夏が紹介する花巻市ってこんなところ!

【花巻市】岩手県のほぼ中央に位置し、花巻空港や新幹線の発着駅があり、交通の便も優れています。
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花巻・大迫・石鳥谷・東和の4地域で景観や雰囲気も異なりますので、
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菅崎 小夏
花巻市定住推進課 移住コーディネーター
千葉県出身、今まで住んだことのある地域は京都・大阪・東京です。 2020年1月にIターンで岩手県花巻市に移住してきました! 花巻市に興味がある方、移住してみたい方を移住者の目線でサポートしてまいります。
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