能登半島@能登町三波集落:若手が復活させた打上花火と、復活させたい大運動会。
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公開日:2020/04/01
終了日:2021/03/31

能登半島@能登町三波集落:若手が復活させた打上花火と、復活させたい大運動会。

石川県能登半島の中でも奥能登に位置する能登町。海沿いに点在する漁村集落「波並」「藤波」「矢波」の3つの地区名は「三波」と呼ばれています。非常にUターン者が多く、若手が中心となり公民館と共に丁寧な地域づくりが特徴です。
能登町定住促進協議会のUターン促進プロジェクトのひとつとして取材させてもらった内容を、能登出身者や興味がある方に届けたいと思い記事にしました。

子どもが12人に増え、若手子育て世帯の地域活動が盛んな集落。

■登場人物
・金沢の大学を卒業後、地元の金融機関に勤務する高宮さん。2児の父。同志社大学を卒業後、Uターンして消防士の道へと進んだ善野(ぜんの)さん。3児の父。
・消防士の天幸(てんこう)さん。昨年長男が誕生し1児の父に。地域活動の裏方作業を一手に引き受ける山本さん。
・役場に勤務する最年長の大黒さん。リーダー的存在。
・最年少の坂本さん。高校卒業後地元を離れていたが、Uターンし現在病院に勤務。
※以下 対談形式

>今、波並地区の子どもの数が増えているそうですね?
高宮:最近、自分たち世代の家庭で子どもが立て続けに生まれたのもあって、この集落だけで子どもが12人います。
大黒:それまでの世代がぽっかりと空いていただけに、ちょっとしたニュースになっとるよな?
なにか理由があるんですか?
高宮:偶然が重なったのもあるんですけど、地区(以下、三波地区を示す単語は、自治体の町と区別し、「地区」統一)をあげて子どもたちの行事に取り組む姿勢は「この地区でも子育てできる」という安心につながりました。

>と言いますと?
高宮:2012年頃から三波公民館を舞台とした地域活動が盛んになったんです。
大黒:それまでは学校も保育所も無くなって、この地区はこのまま終わっていくんだというあきらめムードが漂っていました。それを我々の先輩が断ち切ってくれた。
山本:子どもたちと地区の方が喜びそうな行事を次々に始めたんです。僕たちはそれを引き継いでいる形。この場所は元々、自分たちが通っていた保育園なので思い入れもあります。

>おもにどんな活動をしているんですか?
高宮:4年前からの恒例行事となっているのは、かつては桜の名所だった旧のと鉄道「波並駅」周辺で開催される「波並で花見」。県内外から20近くの出店が並んだり、ライブ演奏が行われたり、ちょっとしたイベントになっています。
坂本:7月には三波小学校で初夏のコンサート。12月にはグルメ屋台や、ワークショップなどが体験できる「あったか食堂」。そのほかにもハロウィンなど、年間を通して様々な行事が地区をあげて催されています。
地域活動の反響はどうですか?
高宮:おかげさまで2014年には石川県、昨年は全国の優良公民館として三波公民館が表彰されました。自分たちの活動が認められたと思うと、うれしいですね。
坂本:小さな地区でも地道に活動を続けていれば評価される。地区の人たちの意識も今まで以上に変わったと思います。

>印象に残っている出来事はありますか?
善野:波並の祭りで上げた、打上花火ですね。
高宮:何十年も前に一度あがったきりで、それ以来あがることのなかった祭りの花火。地区を盛り上げるために自分たちの世代でも上げてみようという話になって、三波地区の業者や各家庭に寄付を募りました。
大黒:これは天幸がよくやったよな。
天幸:予想以上の金額が集まって驚きました。それだけ反響があれば毎年の恒例行事にできるんじゃないかと、テンションが上がりましたね。
高宮:祭りの最中、波並のキリコ全てが神社の前に並んだタイミングで花火を上げたんですけど、そのときはみんな涙を流して泣いてましたね。

>ほかにもやって良かったと思うことはありますか?
善野:左義長やハロウィンで子どもを連れて一軒ずつ家を回ると、じじばばたちがすごく喜ぶんですよ。自分の孫や親戚じゃなくても「でかなったな」とか「どこの子や」とか言って、すごく可愛がってくれる。
大黒:子どもたちもチヤホヤされて、まんざらでも無さそうだよな(笑)。
高宮:地区全体に子どもを見守る意識があるので、安心感もありますね。
坂本:じじばば孝行ができる地区って、なんんかいいですよね。

>これからやってみたいことはありますか?
善野:特別なことをするんじゃなくて、昔からある祭りや左義長など、自分たちが受け継いだものを子どもたちにしっかり伝えていきたいですね。
高宮:俺は能登町の大運動会を復活させたいなー。
坂本:野球大会とかもやりたいですよね?
大黒:君はまず嫁さんを見つけなさい。
一同:爆笑

子育て世帯の若手Uターン者が多い集落

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何十年ぶりに復活した花火。みんなで涙しました。

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大小様々な港町・漁村・農村が点在する能登町。北前船の寄港地として栄えた港町や小さな農村・漁村が混在し、カラフルでグラデーションのような文化は能登半島独特です。

 能登町定住促進協議会では何よりも事前ヒアリング(相談)を大切にしており、それぞれお相談者さんのさまざまな事情に合わせてプランニングを行なっております。

 「何を叶えたくて、大切に考えているか?」というポイントをこちらが掴むことが出来れば、あとは仮説検証を繰り返す【移住体験】で精度の高い情報をあつめた上で初めて移住を検討できるのではないかと考えています。

 移住で大切なことは、まず絶対に焦らないこと。そして「移住!」という気負いせず移住は結果論なので、まずは私たちの考えを考慮いただき、お気軽に相談いただけると嬉しいです!

移住コーディネイター 森進之介
能登町定住促進協議会

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