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- 北海道下川町で10代の居場所づくりに取り組む地域おこし協力隊募集!
北海道の中央部に位置する北海道下川町。町面積の9割を占める森林を活かし、自然との共生をはかる「SDGs未来都市」としても有名なこの町で、10代のための居場所を立ち上げるプロジェクトが動き出そうとしています。
下川町では、このプロジェクトの立ち上げ・運営を担うリーダー(地域おこし協力隊)の募集を開始しました※。そこで、人口3,000人あまりの小さなまち・下川町に、なぜいま10代の居場所が必要なのか。居場所づくりに向けた動きを進めているお二人へのインタビューを通して、その想いをお伝えします。
募集要項はコチラ↓↓
https://www.town.shimokawa.hokkaido.jp/section/2024/03/post-489.html
\\ 協力隊募集説明会のアーカイブ視聴できます //
4/25にはオンライン説明会を実施しました。その際のアーカイブもぜひご覧ください。
(https://www.youtube.com/watch?v=fnsM1r_AajE)
※10代のための居場所づくりの立ち上げ・運営にあたっては、全国の10代の居場所づくりを支援する認定NPO法人カタリバも活動をサポートします。
私たちが北海道・下川町に関わるワケ
下川町役場に勤める和田健太郎さん(以下、和田さん)と、同町の元地域おこし協力隊であり現在は地域学校協働コーディネーターを務める本間莉恵さん(以下、本間さん)は、教育を通したまちづくりに関わってきました。
Q.二人が下川町に関わり始めたきっかけを教えてください
A.
和田さん:私は下川町の出身です。中学2年生のときに旭川に転校しましたが、下川町が私の故郷だと思っています。学生の頃は恩師の勧めもあって高校教員になるための勉強をしていたのですが、新卒である自分が教員として役に立つかどうかはまったく自信がなくて。悩んでいたタイミングで見たのが平成の大合併のニュースだったのですが、それを見て「下川町がなくなるのは嫌だ」という想いが湧きあがってきたんですよね。なぜか役場職員であれば自分も役に立てる!という根拠のない自信もあり、ちょうど下川町が職員を募集していたこともあって、この道を選びました。
本間さん:私は幼少時代を東北で過ごしてきました。大学時代を過ごした新潟でNPOという働き方に出会い、5年ほど中間支援の経験をした後に、仲間と共に教育系のNPOを起業して7年ほど活動しました。新潟というまちも魅力的ではあったのですが、もう少し小さなまちで地域に根ざした教育をやってみたい!という想いがあって、場所を探していたところ、知り合いの方から紹介していただいたのが下川町でした。実際に足を運んで町の方々の話を伺ったときに、行政は町づくりを頑張ってきているし、想いのある人もたくさんいるけれど、それぞれがうまくつながっていないという感覚を覚えたんです。自分が今までやってきたことがここでなら活かせそうだと思って、それでこの町に来ました。
Q.下川町はどんなまちですか?
A.
和田さん:林業のほか、以前は鉱山もあって、最盛期(1960年頃)には1万5,000人の人口を誇った資源の町でした。ただ、1970年代頃からは輸出入の自由化や環境規制の強化もあって主要産業が縮小し、人口が急激に減少していったんですね。このままではまずいということで、経済・環境・社会という3つの柱を掲げた町づくりが進んでいきました。試行錯誤のなかで生まれたのが、今にも残る産業クラスターの考え方や木質バイオマスといった取り組みだったんです。こういった歴史的な経緯もあって、下川町は挑戦する人に寛容な町だと感じています。
本間さん:私のような移住者に対する寛容度も高いですし、人と人との関係性も近いですよね。私は休みの日に町内でお茶や着付け、編み物などを楽しんでいるのですが、ちゃんとした教室というよりも、今日集まろうかと声をかけあう中で自然と生まれる場だったりして。町の人とは「昨日あそこにいたよね」みたいな話から会話が始まったりします。
和田さん:そうですね。天然のコンパクトシティになっているだけあって、徒歩圏内に役場や学校などの機能やさまざまな施設もまとまっています。病院、スーパー、飲食店、美容院、プールやスキー場・ジムなど、小さな町ではありますが、生活に必要な施設などは一通りあります。私は一時期ボードゲームにハマっていたのですが、実はボードゲーム屋さんもあったりして。個人的にあったら嬉しいなと思っていたのは中華料理屋さんくらいだったのですが、それもこの前キャリア教育の授業で、ある中学生が「中華料理屋をつくりたい」と発表をしていて、「おお!」と思いました(笑)
本間さん:少し足りないものもあるかもしれませんが、みんなが楽しく暮らすために力を出し合って「自分たちらしいサイズ」で暮らしている感じですね。
▲お話を伺った和田さん(右)、本間さん(左)
▲ 地域共育ミーティングにて、ビジョンの説明をする和田さん
下川町の子どもと地域をつなぐ「地域共育ビジョン」
そんなお二人は下川町の総合計画から生まれた「地域共育ビジョン」を元に、教育を通した町づくりに取り組んでいる真っ最中です。
Q.教育に関連したまちの動きを教えてください
A.
和田さん:下川町の総合計画には「2030年における下川町のありたい姿」が掲げられています。当初は6つのゴールだったのですが、町民で構成される当時の委員からの意見を踏まえて「子どもたちの笑顔と未来世代の幸せを育むまち」というゴールが7つ目に追加されたんです。それらのゴールに対するパブリックコメントのうち30%は「子どもたちの笑顔と未来世代の幸せを育むまち」に関する意見だったこともあって、町民の関心が高いことは明らかでした。
本間さん:私は地域おこし協力隊として、その7つ目のゴールを具現化するミッションを担いました。まずは家庭、学校、地域から16名の参加者を募って、ゴールに対する具体的なビジョンを策定することから始めました。そこでできたのが「子どものわくわくする好奇心と挑戦を育む地域」や「子どもたちがほっとする居場所がたくさんある地域」などを掲げた「地域共育ビジョン」です。最近はビジョンに対する認知も進んできていて、2月に開催した地域共育フォーラムには町の人だけで80人以上も集まりました。
関連インタビュー:
◉下川町のきょういく〜その始まりと町の人びと。(和田さんインタビュー)
→https://moula.jp/articles/culture/entry-1379.html
◉下川町のきょういく〜教育コーディネーターの仕事(本間さんインタビュー)
→https://moula.jp/articles/culture/entry-1488.html
◉子どもと地域・学校をつなぐ、下川町の「共育」をミッションに。(本間さんインタビュー)
→https://www.jobkita.jp/column/Hokkaido-chiikiokoshikyouryokutai/9941/
Q.そういった中で10代の居場所の構想もあがってきたのでしょうか?
本間さん:そうですね。既に2回ほど10代の居場所づくりを実験的に行っていて、回を重ねるごとにその場を楽しみにしてくれている10代も増えています。イベントには私以外にも大学生が参加しているのですが、ただただお兄さん・お姉さんに会いたくてやってきたような子たちもいました。
和田さん:これからの時代は、答えのない課題を見つけて、人と協力しながら考えていく力が必要だと思います。そして、そのために必要な教育のすべてを学校で行うことが難しいのは明らかです。下川町には面白い大人がたくさんいるので、そういった地域の人にも子どもたちをつなげたいのですが、地域との交流機会も中高生になると減ってしまう傾向があります。これまでは部活動がそういった役割を担ってきた部分もあると思うのですが、教員不足や働き方改革のさなかでそれも難しくなっていて。学校ではやりきれないことが増えているからこそ、10代の居場所機能が必要だと思います。
本間さん:小さな町なので、自分が就きたい仕事に近いことをしている人がなかなか周りにいないケースも多いと思います。子どもたちが自分の可能性を広げるためにも「出会い」と「挑戦」がある環境をつくりたいと感じています。
▲町の中心地は約1km四方にぎゅっとまとまる
「10代が主役」の居場所を目指して
Q.新メンバーの方とどんな居場所をつくりたいですか?
A:
本間さん:大前提として「こういう居場所をつくらなければならない」ということはないです。基本的に新メンバーの方のやりたい!を最大限に活かしていきたいと思っているので。ただ、いつでも誰でも気軽に立ち寄れるような場所にはなってほしいと思います。
和田さん:個人的にはプロセスから子どもたちと一緒につくることを大事にしたいですね。中高生のための居場所だからこそ、中高生の主体性が置き去りになるようなことにはなってほしくないと思うので。
Q:こんな方と一緒に働きたい!という理想はありますか?
A:
本間さん:今の和田さんの話も踏まえれば、自分のやりたいことや得意なことから子どもたちとの接点をつくっていただきつつ、何よりも子どもたちの気持ちに寄り添える方にきていただけたら嬉しいなと思います。
和田さん:あとは自ら動いていける方でしょうか。いろいろなものが不足する町ですが、能動的に行動を起こすことで協力してくれる方はたくさんいますし、さまざまなキャリアを持って挑戦してきた方も多いので、そういった方々のコーディネートやコラボレーションにもチャレンジいただきたいと感じています。
本間さん:地域の人との関係性の近さは、本当にこの町の良さだと思います。逆に言えば、他者と関係性が近すぎるのが苦手だという方にはあまりお勧めできないかもしれません。
Q:最後に、採用への応募を検討いただいている方に向けて、一言お願いします!
A:
本間さん:決まった形のないものをつくるからこそ試行錯誤が必要だと思いますが、周囲の協力を得ながら、正解のないことに自分なりの解を表現できるのがこの仕事の面白さだと思います。下川町にとどまらず、町外や道外をも超えて、全国に発信できることを試行したいと思っているので、是非一緒に取り組んでいただけたら嬉しいです。
和田さん:町には共感して協力してくれる人たちが大勢いるので、確実にやりがいのある仕事だと思います。本気で教育・まちづくりに取り組んで、この機会をキャリアのステップアップにつなげたいという方はぜひご応募ください!
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今回、下川町で立ち上げを目指すのは中高生のための家でも学校でもない第3の居場所(サードプレイス)です。下川町では現在、その立ち上げ・運営を担うリーダー(地域おこし協力隊)の募集を行っています。
募集要項はコチラ↓↓
https://www.town.shimokawa.hokkaido.jp/section/2024/03/post-489.html
\\ 協力隊募集説明会のアーカイブ視聴できます //
4/25にはオンライン説明会を実施しました。その際のアーカイブもぜひご覧ください。
(https://www.youtube.com/watch?v=fnsM1r_AajE)
▲ 2024年2月に開催された地域共育フォーラムの様子
高校生のチャレンジを応援!
下川町には北海道立下川商業高校があり、5年前から高校3年生が商業高校で培った学びを生かして地域の課題解決に挑戦する課題研究授業のお手伝いをさせていただいています。
年々バージョンアップを重ねながら生徒の得意なことや、やってみたいことなどを中心に様々な取組が生まれています。
本気で挑戦している生徒には地域の住民の支援も手厚く、昨年度福祉ネイルを実施した生徒はサービス付き高齢者住宅に何度も訪問し、お年寄りにネイルを施術していました。
サービスを受けたお年寄りの方々もきれいなネイルや高校生とお話ができたことで、すごく喜んでくれていました。その生徒は将来の職業にネイリストになってお店を持つということを掲げており、生徒にとっても地域にとっても良い取り組みとなりました。
地域共育ミーティングを下川町で開催しました!
地域共育ビジョンを策定してから約4年が経過し、これまで下川町が取り組んできた事業などの紹介を行いながら、「2030年に向けた地域共育のビジョンとアプローチ」と題してイベントを行い、定員を超える80名以上の方に参加をいただきました。
前半は文部科学省や北海道教育庁からゲストをお招きして講演やパネルディスカッションを行いました。後半はその話をうけて町内外からお越しいただいた参加者同士で自分たちで何ができそうかという問いでワークショップを行いました。
18歳から80歳まで幅広い年齢が集まり、自分ごととして下川町やそれぞれ置かれている地域や立場での共育について意見や思いを交わせる、貴重な機会となりました。
説明会実施に向けて準備中!
カタくなりすぎない形での実施やお伝えする内容について打ち合わせを行いました。
説明会の実施に向けて準備を行なっています!
ぜひお気軽にお申し込みください!
【日時】
①2024/4/24(水)12:00〜13:00(申込締め切り:2024/4/22(月)中)
②2024/4/25(木)19:30〜20:30(申込締め切り:2024/4/23(火)中)
説明会の申し込みはコチラ↓↓
https://forms.gle/mc5Nfg7Azj62oQWb9
(写真は2023年8月うどんまつりでの様子。インターンの大学生と共に、中学生スタッフが来場者アンケートの取得、案内マップの配布、ボードゲームブースの開設などを行なった)
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https://shimokawa-life.info/shimokawa-kaitsumami/
\下川町に向いている人はこんな人☝/
・地域につながりを作るのが好きな人
・面白いことが好きな人
・まちづくりやイベントに関わりたい人
・好奇心旺盛な人
・実現したいことがある人
・不便も楽しめる人
結婚をきっかけに下川町に移住してはや20年。
趣味は“面白ろ”さがし。この町は面白い人、面白いモノ、面白いコトがあちこちにあるから、なんだか楽しい(#^^#)
森に苔を拾いに行って、家に連れ帰って育てるのが趣味です。
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