多賀町で子育てをする魅力を移住7年目の小島かおりさんから聞きました

「リトルベビーサークル 滋賀のCOAYU」を立ち上げられた小島かおりさん。小さく生まれた赤ちゃんと、家族の不安が軽減するために、2023年から配布されることになった「滋賀県版 リトルベビーハンドブック」の作成に尽力されてきました。COAYUの活動のこともお伺いしたかったのですが、今回は、多賀町で子育てをする魅力を聞きました。
 広島県出身のかおりさん、パートナーは滋賀県高島市ご出身で、全く多賀町につながりが無かったお二人。家を新築し移住してきて7年目になるそうです。
 7ヶ月の息子さんがハイハイして動き回っても安心な場所、多賀町中央公民館「多賀結いの森」フリースペース児童室で子育てしながら広がった繋がりのお話しが聞けました。

ほどよい田舎、子育てをするのに孤独を感じることはなかった

7ヶ月のS君を抱っこしていらっしゃったかおりさん。いつも元気に走りまわっているHちゃんはもう4歳で多賀町立久徳うぐいすこども園に通っているそうです。
(k:小島かおりさん T:龍見)
T:いきなりですが(笑)、なぜ多賀に住もうと思われたんですか?
K:パートナーの職場が彦根なので、彦根に(家を)建てるか多賀に建てるか悩んだ時に、多賀が素敵だなぁと思って多賀で建てました。
T:えっ?彦根の方が交通の便もいいのに、あえて?
K:彦根の渋滞を抜けて通勤するよりも、多賀から通う方が渋滞に巻き込まれず、すっと通えるのが多賀を選んだ理由かな・・・。
多賀と彦根は近いし、買い物に行くにもそんなに不便を感じないし。
何よりも、自然が好きでここを選んだかな。
T:全く地縁もない所に来られて不安はなかったですか?
K:子育てするまでは、周りとの繋がりがあまりなかったかもです。
子どもが生まれてから人間関係がいっきに広がりました。すごい子育てしやすいし、子どもと自然を楽しめるところが良くって。多賀を選んで良かったと思いました。
子どもを車に乗せてお昼寝させるのに、犬上川の上流に向かって走り、大滝地区方面や高取山ふれあい公園までドライブに行くのがちょうどいい距離なんですよね。新緑の季節も紅葉の季節も、子どもと一緒に楽しめるし。雪が残った山道も好き。
T:雪って不安じゃなかったですか?
K:雪は最初すごい心配してました。
でも、雪が降っても、多賀町内は除雪が早いので安心しました。
逆に彦根に行くと除雪が出来ていなくて困ることがあるんで、多賀町内の除雪の丁寧さは、ありがたいです。
雪が降った時って、テンション上がるじゃないですか(笑)、なんかワクワクする。
積もったあと、天気が良くなって、みんなが家の外に出てきて、雪かきしながら近所の人としゃべったりする。子どもたちが雪で遊んでいる。あの風景が素敵で大好きなんです。雪かきは大変なんだけどね。
T:車の運転って必須ですよね。私もここに来るまではペーパードライバーで。
K:私も一緒です!でも心配いらなかった(笑)。田舎だから運転しやすい(笑)。
自慢じゃないけど、うち、駅近(近江鉄道多賀大社前駅)1分物件じゃないですか、1時間に1~2本しか電車は来ないけれど(笑)。子どもとしょっちゅう電車見に行ってました。駅員さんから記念切符もらったりとかして嬉しかった。
T:電車に乗ったら、京都や名古屋まですぐ出られる便利なところですよね。
K:田舎っちゃ田舎ですけど、ほどよい田舎なんですよね、ここは。
車移動も便利、高速道路にすぐ乗れる。ここに名神高速道路多賀スマートインターが出来たのは、本当にありがたいです。
なによりも、多賀サービスエリアがあるのが便利。だってスタバが多賀町に2軒あるのって自慢じゃないですか(笑)。

高取山ふれあい公園。バンガローやオートキャンプ場、テントサイト、バーベキュー施設、パンやピザを、薪で焼くことができる「森のかまど(写真)」などがある。

高取山ふれあい公園。バンガローやオートキャンプ場、テントサイト、バーベキュー施設、パンやピザを、薪で焼くことができる「森のかまど(写真)」などがある。

多賀大社前駅は終点駅で、ここを通る時は、速度を落とし田植えしたばかりの水面に反射する水鏡をカメラマンが撮影に来る絶景スポット。小島さんの住む所から見える日常

多賀大社前駅は終点駅で、ここを通る時は、速度を落とし田植えしたばかりの水面に反射する水鏡をカメラマンが撮影に来る絶景スポット。小島さんの住む所から見える日常

生まれた時から多賀町産の木が身近にある!贅沢な環境で子育て

「多賀結いの森」児童室からの眺めは開放的。田園と鈴鹿山系が見渡せる絶景。間もなく隣に公園がオープン予定で、すでに大型遊具が並んでいます。
K:公園の遊具に何が欲しいか、アンケートで少し関わらせてもらえたことは良かったと思います。オープンが楽しみです。
規模的にも、子どもがどこで遊んでいるのか、ほどよく見渡せるのが良いなあと思います。公民館の児童室が隣にあるのもうれしい。
T:ここの児童室ってよく利用されるんですか?
K:週1度は来ます。毎週木曜日の午前中に、未就園児の親子対象、子育てサークル「パオパオ」に参加しています。親子が10組ほど毎回集まります。
多賀町の良い所って、子どもの時に出会った子たちと仲良くいられることかな。
あと、町内どこで会っても顔見知りで声がかけられる。お母さんと子どもと、顔と名前が一致できるのがいい。自分の子だけじゃなくて、他の子の成長も楽しみですね!回覧板とか広報に知った子のお名前を見つけると嬉しくなっちゃう。
だから、子育てするのに孤独を感じたことが無いのが、ここの良い所だと思う。自分の居場所と仲間がいることはありがたかったです。
ここで出会って仲間が広がってとっても嬉しいです。「パオパオ」で出会った仲間と毎年お花見にも行っています。この前は、多賀町内にあるミツマタ群生地に行ってきました。みんなに秘密にしておきたいような、知ってほしいような・・・絶景です。
T:それにしても児童室のおもちゃや家具が、木の薫りがして、この場所良いですよね。
K:建物は多賀町産の木でできているんですよね!このテーブルも。
このおもちゃ「KUMINO」は出産祝いにもらえるんですよ!
T:え?木製のお食い初めセットももらえましたよね?
K:選べるんですよ。お食い初めセットは上の子の時にもらったので、下の子の時は「KUMINO」もらいました。多賀町産の木材で作った積み木なんです。
実は小学校に入学してから6年間、使う机と椅子も多賀町産なんですよね。

子育てサークル「パオパオ」さんの活動風景。写真は春休みだったので、パオパオを卒業した(卒パオ)兄姉も参加しています。卒パオ第1期生は今年30歳!

子育てサークル「パオパオ」さんの活動風景。写真は春休みだったので、パオパオを卒業した(卒パオ)兄姉も参加しています。卒パオ第1期生は今年30歳!

多賀町産木材を利用 した①お食い初めセット ②KUMINO(積み木14ピース ※第1子は①、第2子以降は①か ②のどちらか)がもらえる。写真はKUMINO

多賀町産木材を利用 した①お食い初めセット ②KUMINO(積み木14ピース ※第1子は①、第2子以降は①か ②のどちらか)がもらえる。写真はKUMINO

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多賀町
龍見 茂登子が紹介する多賀町ってこんなところ!

 多賀町中央公民館「多賀結いの森」は、2019年4月に開館した生涯学習施設です。「多賀に寄り、多賀で語らう 多賀を知り、多賀から学ぶ 多賀でつながり、多賀とつながる」をコンセプトに、住民と行政が協働で公民館のありかたを考え建設されました。
 森林が80%を占める多賀町。この公民館のすごい所は、ほぼ多賀町産の木材を使用して建てられたところです。2020年には「町民との協働で林業再生を目指している施設である。」として、ウッドデザイン賞を受賞しています。
 木のぬくもりが感じられる場で、多賀らしい学びや発見が生まれる場として活用されています。306人が収容できるホールや、会議等を行える大中小の会議室、ヨガなどを行える多目的室などがあります。共用部には、様々な人が予約なしで利用できる居場所があり、ベンチやキッチンが置かれていて、互いの活動が見えるようになっています。
 また、この隣地に公園が間もなく完成します。子育て世代からお年寄りまで、安心して過ごせる場が整備されています。

龍見 茂登子
多賀町まちづくりネットワーク・YOBISHIプロジェクト・シガタガゾウのサト祭り実行委員会・桃原プロジェクト 所属

香川県東かがわ市生まれ
高校卒業後、県外の大学に進学
大学卒業後、東京で就職。
転職後、京都市内に住む。
結婚して、京都府木津川市に住む。
その後、天理市、奈良市に住み、
現在パートナーの実家がある滋賀県多賀町に住んで16年になります。
多賀町の自然の美しさに感動し、草花の種類の豊富さに驚き、越して来たころは植物図鑑片手に植物の名前を調べ歩きました。
2014年頃より、多賀町の民俗聞き取り調査に参加。
主に食文化について調査しています。
2019年、多賀町中央公民館オープン時に、地元の郷土料理を展示してふるまうイベントを主催。
2019年4月より、「多賀の食べるをつなぐ」をコンセプトにYOBISHIプロジェクトがはじまりました。
現在YOBISHIプロジェクトの代表をしています。
YOBISHIよびしとは、多賀町の方言で親戚やご近所さんを呼んで行事の時などにおもてなしをすること。
多賀町に伝わる郷土料理の聞き取り調査をして、レシピ化する活動をしています。聞き取った内容は、noteに綴り公開。また、動画撮影をしてYouTubeで少しずつ公開しています。
イベント情報はYOBISHIのInstagramアカウントで発信中。
年数回イベントに合わせて、町内全戸に「よびし通信」を発行。



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