大阪の都心のイチバで働く〈前編〉魚食文化を未来に継承し、新たなつながりを生む仕事
働く・住む
公開日:2024/06/28
終了日:2025/12/31

大阪の都心のイチバで働く〈前編〉魚食文化を未来に継承し、新たなつながりを生む仕事

江戸時代には「天下の台所」と呼ばれ、今も食文化の発信地として重要な役割を担っている大阪。大阪木津卸売市場(以下、 木津市場)は、そんな大阪の魚食文化を支える場所のひとつです。

飲食店・小売店など食のプロフェッショナルを主な顧客とし、生鮮品などを販売する仲卸(なかおろし ※1)の店舗等が集まる市場内では、毎朝活気と人情味溢れるやりとりが繰り広げられています。

今回募集するのは、木津市場における水産品の卸売(荷受けとも呼ぶ ※2)のバイヤー・営業。長い歴史の中で継承されてきた魚の知識、大阪の食を支えるネットワークを受け継ぎながら、産地と飲食店等を結び、その先の消費者との新たなつながりを生み出していく仕事です。

知識や職歴にかかわらず、コミュニケーションをとることや人と人とをつなげることが好きな方、ぜひこの世界に足を踏み入れてみませんか?

(※1)仲卸:卸売(荷受け)から仕入れた商品を、市場内にある店舗で、飲食店や小売店など市場に買出しにくる人たち(買出人)に販売する事業者
(※2)卸売(荷受け):産地等の出荷者から販売の委託を受け 、または買付けた生鮮食料品等をせり売、相対取引等によって仲卸等に卸売する事業者

卸売市場の仕組み▶︎ https://kizu-ichiba.com/how-to/

生産者、消費者、大阪の食文化の「三方よし」を大事にする仕事

民間の地方卸売市場では日本最大級の規模を誇る木津市場。「商人の街」のイメージそのままの活気ある難波エリアに隣接し、水産・青果の生鮮品、加工品や関連商材の仲卸が約130店集まっています。

木津市場の歴史は古く、ルーツは平安時代にまで遡ります。当時は朝廷のお抱え商人として魚介類を奉納していたとか。

今の木津市場の原型ができあがったのは、江戸時代。1710年頃(宝永年間)に各人がそれぞれの商品を持ち寄った“野立ち売り”から始まり、1810年には市場として認可されました。

卸売の仕事は「荷受け」と呼ばれています。荷受けとは、「荷物を受ける」という字の通り、全国各地の生産者からよい食材を調達して預かるということ。そして集まった産品に適正な価格をつけて仲卸に販売するのが、卸売の主要な役割です。

産地を支えるだけでなく、各地の良い食材を飲食店や小売店を通じて消費者に届け、大阪の豊かな食文化を支える。そんなふうに、生産者、消費者、社会(食文化)に貢献する「三方よし」の考え方が大切な仕事です。

市場が活気づく競りの時間

市場が活気づく競りの時間

「三方よし」の考え方が大切

「三方よし」の考え方が大切

産地とつながるきっかけに。大阪の都心のイチバという場所の存在意義

木津市場の運営管理者である島田にも、今回の募集に対する想いを聞きました。

「昨年夏、私はまったく別の業界から市場の運営管理者に就任しました。

もともと大阪の食文化が大好きで、関係人口の増大を通じた地方創生に関心があったこともあり、食材の産地・生産者、大阪の飲食・飲食小売店の双方に貢献できる市場の仕事を魅力的に感じたのが、この世界に飛び込んだ理由です。

今は市場を通さずに、飲食店や消費者が産地から直接食材を仕入れたり、インターネットで現物を見ずにワンクリックで買い付けをしたりというやり方もあります。

もちろんそういった方法は便利ですが、生産者が直接取引をするためには、ウェブサイトの整備、個別オーダーのチェック、問い合わせ対応やオーダーに合わせた商品の仕分け、個別発送の手配などそれなりの手間が必要なことも事実。

飲食店側も、数あるウェブサイトやオンラインマーケットプレイスから、旬やメニューに合わせて、新鮮で安心できる産品を継続的に提供できる店舗・生産者を見つけ続けなければなりません。これは、なかなか至難の業。

産地の方、飲食店の方が『おいしい魚を獲ること』『おいしい料理を提供すること』に集中するには、やはり各地の食材が1箇所に“リアルに”集まる市場の存在は必要不可欠です。

そのためにも、卸売市場は元気でなくてはいけない。元気でいるためにも、伝統を守りつつ新しいことにもチャレンジし続け、次世代の方にとって魅力的な働き場所でありたいと思っています。

日本の水産業や産地の元気に貢献するために、これからは産地の方が市場で食材を直接プロモーションできるような機会をつくったり、生産者の顔が見えるマルシェを開催するといった取り組みも検討しています。

また、市場の中に直営の飲食店を作って消費者の方との距離を縮めたり、陸上養殖や海外輸出も勉強していきたいと考えています。

木津市場が生産者と消費者の出会いの場になり、市場に並ぶ食材が産地を訪れるきっかけになる。そんなふうに、関係人口の創出にも貢献したい方が応募いただけると嬉しいです。(大阪木津市場カンパニー長・島田 裕道)」

魚について・産地について学べる環境です!

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大阪の都心。様々な飲食店さんが、新鮮な食材を求めてやってきます!

大阪の都心。様々な飲食店さんが、新鮮な食材を求めてやってきます!

昔から続く「食のマッチングサービス」の担い手、募集!

仲卸のニーズを聞き、それに合う食材を生産者から探してきて仕入れ、お互いが満足できる価格で販売するという仲介役であるバイヤー。

いわば昔から続く「食のマッチングサービス」とも呼べる市場の仕事は、都心に住みながら一次産業を応援したい気持ちのある方、人とコミュニケーションをとるのが好きな方、人と人をつなぐことに喜びを感じる方にとっては、おもしろく学びのある仕事なのではないかと思っています。

「魚の知識が必要なのかな?」「専門的な勉強をしていない人でないと難しいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありませんし、経歴・年齢も問いません。

「人と地域をつなぐ」仕事に魅力を感じ、共感してくださる方にジョインしてほしいなと思っています。
伝統も大事にしつつ、「こんな新しいやり方もあるよね」とアイデアをいただけたら、市場はもっと元気になっていくはずです。

今はまさに、これまで市場で培われてきた魚や産地の知識・ネットワークのバトンを次の世代に渡すタイミング。

少しでも興味を持ってくださった方と、まずは気軽にお話ができたら嬉しいです!

※後編「生産者と飲食店を結び“天下の台所”を支えるバイヤーって、どんな仕事?」(7/1公開)に、続きます※
https://smout.jp/plans/17191

生産者と連絡を取りながら、海の様子を把握します!

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仲卸の方お話すること、ニーズをお聞きすることもシゴトの一つ

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株式会社グルメ杵屋
プロジェクトの経過レポート
2024/07/14

大阪木津卸売市場には、仲卸が130店舗集積

20011

大阪木津卸売市場には、水産物だけでなく、野菜や果物、肉、加工品など、様々な仲卸が130店舗集積してます。
大阪野菜にこだわったお店などもあり、普段見ることがない地域独自の素材見つけることもできます。

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大阪市
大阪木津市場カンパニー採用担当が紹介する大阪市ってこんなところ!

江戸時代には「天下の台所」と呼ばれ、今も“食い倒れのまち”として食文化の発信地として重要な役割を担っている大阪。

木津市場から徒歩圏の難波・道頓堀エリアは古くから個性的な飲食店が立ち並ぶ繁華街ですが、近年はインバウンドの来訪で更なる賑わいをみせています。

また、アニメやマンガなどポップカルチャーの聖地 日本橋エリアも散歩する距離感。市場から道路を挟んで東側には著名な大型ライブハウスもあります。

<木津市場へのアクセス>
大阪都心にあるため交通至便で、大阪メトロ御堂筋線・四ツ橋線なんば駅から一駅の大国町駅から徒歩3分。従業員用の駐車場もあり、自動車通勤も可能です。

民間の地方卸売市場では日本最大級の規模を誇る大阪木津卸売市場。

「商人の街」のイメージそのままの活気ある難波エリアに隣接し、水産・青果の生鮮品、加工品や関連商材の仲卸が約130店集まっています。

そんな木津市場から、産地や仲卸さんとのネットワークと信頼関係を活かして、大阪の食文化を盛り上げていきたいと思っています!

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