募集終了

小学校でおためし勤務したら木工のおっちゃんに出会った話。

公開:2021/12/20 ~ 終了:2022/12/31

最新情報

プロジェクトの募集が終了しました。

2022/12/31

経過レポートが追加されました!「学校と住まいの見学会 に参加しました!(12/23更新)」

2021/12/23

「地元の方のために木工の活動をしている。」

そう話してくれた地域のおっちゃん。

僕は今週、佐々並小学校(萩市佐々並)を拠点に3日間、おためし勤務(*)をしていた。

この小学校は児童数14人。学校の存続と地域の活性化のために、地元の皆さんが一丸となってさまざまな活動に取り組んでいる。

そんな佐々並滞在の2日目。 僕は地元の寿木工クラブの増田さんという方に出会った。

増田さんは、明るくて気さくな方で、地域の人からも信頼が厚い。 そんな増田さんは大阪府の出身で、大阪での仕事を終えてから移住してきたそうだ。

今ではとても顔が広い増田さんも、 移住した時は知り合いが誰もいなかったらしい。 僕はそれがすごく意外だった。

小学校の先生や、地域の人にも「増田さんは面白いよ!色々活動もやってる!」と聞いていたからだ。 そんな増田さんですらも、誰も知り合いがいない街で、少しずつ地域に馴染んでいったのだと。

取材 / JO Mutsumi(萩市地域おこし協力隊)

*おためし勤務とは、萩市地域おこし協力隊のJOが、さまざまな地域でお仕事をお手伝いしながら地域のことを取材する企画である。 今回(12/8〜12/10)、佐々並小学校の船木校長先生の協力の下、おためし勤務を行うことになった。(校長先生は小学校の給食も用意してくれた)

関連記事|おためし勤務中!!地域の皆さん、お仕事を教えてくれませんか? https://smout.jp/plans/5042

次第に地域でできることを見つけていった。

大阪で30年間仕事をしていた増田さん。 大阪で出会った奥さんの出身地が萩市佐々並だったそうだ。

奥さんの親の介護の関係で、57歳の頃に一緒に萩市へ移住した。 増田さんの出身地は大阪府で、萩市には知り合いは全くいなかったそうだ。

僕も、昨年に地域おこし協力隊として着任し、知り合いが誰もいなかった街へ移住したため、共感できる部分が沢山あった。

聞けば、増田さんは最初の1年間、どんなことをしようかと 悩んでいた時期があったそうだ。最初から上手く行ったわけではなかったそうだ。

移住してから最初の3ヶ月は、「これから、この地域でどうやって過ごしていこうか」と。 誰も繋がりのないこの地域で。一人、考えていたそうだ。 隣町までバスで遊びに行ったりもしていたらしい。

それから自分の車を手に入れて 自分で近所のエリアを散策したり、街の人と関わっていくことを始めたそうだ。

そうやって行動していくと、 少しずつ、つながりが出来ていったらしい。

そんなある日に、地元の社会福祉協議会に出会って そこから、地域の人のために、活動を始めたそうだ。

福祉の仕事を始めたことが、大きな転機だったと増田さんは言っていた。

そして、その繋がりから 地元の高齢の方が集まる「寿クラブ」にて、木工の活動を始めたそうだ。

「地域では、自分から行動していくことが大事で」 「次第に、できることをやるようになった」 と増田さんは話していた。

木工クラブにて製材を見せて頂きました。
木工クラブにて製材を見せて頂きました。
佐々並小学校でおためし勤務してきました
佐々並小学校でおためし勤務してきました

地域を良くしていきたいという思いで活動している。

増田さんは、寿木工クラブに所属しているが、地域を盛り上げる活動を色々している。

11/6には地元の小学校、萩市立佐々並小学校にて移住者向けの学校見学会が開催されたが その時は、増田さんが自ら地元の農家の方に声をかけてまわり、野菜の差し入れを集めた。

佐々並での暮らしを考えている移住者に、佐々並の野菜を持って帰ってほしい。 そんな思いで農家の人を訪ねたそうだ。

また、小学校の子どもたちと一緒に木工教室も行っている。 子どもたちが笑顔で元気になればという思いで、小学校の校長先生と一緒に取り組みを始めたそうだ。

普段の木工の活動も、地元の高齢の方が使いやすいような椅子を作ったり、地域が良くなればと思って製作をしていると聞いた。

僕は、あまりにも素敵な椅子だったので、何か販売でもしているのかと尋ねたが、主に地元の人のために作っていて、特別に外に売るためではない。と言っていた。

もしかすれば、そのように純粋に地域のことを良くしたいと思って活動しているからこそ 増田さんの取り組みを学校や地域の方が応援しているのかもしれないな、と僕は思った。

帰り際に、ヒノキの木くず(部屋に置いておくと良い香りがする)のお土産をもらって 「またいつでも来いやー」と見送りをしてくれた。

またこの場所に訪れたい。

ーー

増田さんは普段、佐々並地域の「おもてなし茶屋 往還ふれあい塾」で会うことができます。 https://goo.gl/maps/UKNsLW2Srj6urU5a8

佐々並地域のことをもっと知りたい方は「ささラブ応援隊」のHPから相談ができます! (ささラブ応援隊は、地域を明るく元気にするという思いで、佐々並小学校をはじめ、佐々並を愛する人から成る応援隊です。) https://sasalove.jp/html/contact

インタビュー動画 https://youtu.be/t_Kz8qy0hJQ

*受け入れ頂きありがとうございました 寿木工クラブ 増田さん 佐々並小学校 船木校長先生 / 学校の先生方 ささラブ応援隊 上島さん 地域を紹介してくれた皆さん

地域の皆さんが育てた野菜を持ち寄ってくれました。
地域の皆さんが育てた野菜を持ち寄ってくれました。
地域の皆さんのために製作した椅子
地域の皆さんのために製作した椅子

このプロジェクトの経過レポート

このプロジェクトの地域

山口県

萩市

人口 4.11万人

萩市

JOkunが紹介する萩市ってこんなところ!

JO Mutsumiが紹介する萩市ってこんなところ! 萩市に地域おこし協力隊として移住して1年が過ぎました。私は普段、文化財や公園、駅舎など、街中のざまざまな場所を使ってワーケーションをしたり、田舎に泊まろう企画として、地域の暮らしに密着しながら自分なりの視点から地域の暮らしを発信しています。まだ知らない地域のリアルをこれからも知り、伝えていきたいと考えています。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

萩市地域おこし協力隊として、自身が地域に潜入しながら市内でのローカル情報の収集、発信の業務をしています。映像を通して人の繋がりが生まれたら面白いなと思っています。地域での働き方や暮らしについて一緒に楽しみながら考えませんか。

Loading